僕はマインドフルネス瞑想をはじめて2年くらいです。
マインドフルネス理解をより深めるためにも心理学やブッダの思想、その他哲学者の本なんかも読んだりしました。
今回はその中からおすすめの本を1冊ご紹介していきたいと思います。
この本は、「マインドフルネスの理解を深め実践したい!」という方向けに非常におすすめな本です。
この記事では、
- この本を読んだ感想
- マインドフルネスとの共通点
- この本で学べる教訓や教え
上記の3点について書いていこうと思います。
マインドフルネスに興味がある・なしに関係なく、誰が読んでも損のない1冊です! きっとあなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。
目次
マインドフルネスの理解が深まるおすすめ本【自省録】

自省録 (岩波文庫) (amazon)
さて、今回ご紹介するのはこちらの本です。 どんな人が書いたのか、どんな本なのかについて少し掘り下げていきましょう。
自省録とは、筆者が瞑想の中の気付きを言葉にした本
筆者のマルクス・アウレリウス・アントニヌスは、神聖ローマ帝国最後の皇帝で「哲人皇帝」の異名も持つ超有名人です。
哲人皇帝というからには、きっといろいろとものを考えていたのでしょう。
こちらの自省録は、彼が長い瞑想の中で得た気づきを中心に言葉に起こしたもの。
瞑想中の発見だからなのか、それとももともと彼が気づいていたからなのか…。 この本の内容は。マインドフルネスの教えと共通する点が非常に多くて感心したことを覚えています。
マインドフルネスについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、よかったら読んでみてくださいね!
そんな彼は、古代ローマのストア派哲の人としても有名です。
優れた皇帝で、五賢帝とも称されているほど。 私は彼の珠玉の言葉を読んで、ストア哲学への関心度が一気に上がりました。
自省録にはマインドフルネス認知行動療法との共通点も!

僕が初めてこの本を読んだのは、マインドフルネスについての理解がある程度深まり、マインドフルネス認知行動療法の理論も理解してからでした。
そのお陰かどうかはわかりませんが、読んでいる間、一語一句が脳にズバズバと突き刺さる感覚に感動したものです。
その言葉のどれもが素晴らしく、共感しまくりでした。
瞑想で鍛えた集中力とあいまって始終感動しっぱなしでしたね。
そして、この本を読むにあたって、最初から最後までずーっと拭えなかった「ある考え」がありました。
それは、「この人が言ってること、まんまマインドフルネスじゃん」と言う考えです。
そう、思ったら案の定、
彼がブッダの思想から影響を受けたのか?ぼくはわかりませんが、専門家の間では古代ローマのストア哲学とマインドフルネス認知行動療法の理論の共通点が示唆されています。
やっぱり専門家は気づいているのですね〜
自省録の3つの教えとは?わかりやすく解説
- 現在に生きること
- すべては主観に過ぎないこと
- 人間は自分勝手なんだよ
このへんが、僕がとくに大きく学んだなあというポイントですね。
1つずつ解説していきます。
その1 現在に生きること
これはマインドフルネスでも言われていることですが、人間が活動し力をふるえるのは、パフォーマンスを発揮して何かの行動をして世界に影響を与えられるのは今だけなのです。
世界中の哲学者の多くが、そしてブッダも、現在の、この瞬間を一生懸命生きることを推奨しておられます。
もうこれは、世界中どこに行っても変わらない、そして時間が経っても不変で普遍な真理なのでしょうねえ。
その2 全ては主観に過ぎないこと
全てはあなたの脳が作り出した幻想ですよ。ということを自省録では言っています。
ブッダも似たようなことをおっしゃっています。
ストア哲学の特徴だとも言えそうですが、人間は現実ではなく、現実を見るときの解釈を見て生きているのだ、ということらしいです。
心理学でもバイアス等認知のゆがみがあることが分かっていますから、これは科学的にも証明されている、と言えるでしょうなぁ。
その3 人間は自分勝手なんだよ
とても印象に残った自省録の一節がこちら。
私が今日、これから会おうとしているのは おしゃべりで利己的で自己中心的で恩知らずの人間どもだ。 だが、私は驚きもせず困ってもいない。そんな連中のいない世界など 想像もできないのだから。 岩波文庫『自省録』マルクス・アウレリウス・アントニヌス
心理学などを学んでいると思うのですが、人間はつくづく自分勝手な生き物なのです。
常に自分が正しいし、自分の意見が一番だし、自分がよければ他の他人のことは割とどうでもよくて自分に利益のないことはしない。
人間の思考は常にそのように動いています。
それを、科学的実験からではなく、おそらく経験から感じ取っていたのでしょう。
しかし、いつも思うのですが2000年以上前からそんなことに気づいていたゴータマさんや、マルクスアウレリウスさんは本当にすごいなぁ…
自省録とマインドフルネスの共通点

上でも述べましたが、自省録の中では、人間は現実を見ないで自分が作り出した幻想に縛られる、と言うことを終始説いておられます。
これはぼくのセッションや研修でもまず最初に取り組む課題なのですが、ここを理解するのって人によってはかなり苦労するみたいです。
あとは、やはり「現在のこの瞬間を大事にしようね」というのは、マルクスさんも言っておられます。何回も繰り返し言葉を変えて説いてくれるのでそのことの重要さがひしひしと伝わってきますね。
人間が生きていてチカラを使えるのは、常に現在の、この瞬間なのです。
みんなうかうかしてるとすぐに死んで骨になっちゃうよ。今を精一杯使おうぜ。という主張で一貫していますね。
マインドフルネスとの非常に大きな共通点です。
マインドフルネスは自分で調べてみたけどよくわからない!もっと理解を深めたい!
あるいは、マインドフルネスの本じゃよくわからなかったから、別の角度で見てみたい!
という方は必読の一冊です。
終わりに
みなさま、ぜひ、自省録を読んでマインドフルネスへの理解を深めてみてはいかがでしょうか。
マインドフルネスに興味はないなあ。 もうだいたいわかったんだよなあ。 という場合でも、今なお読み継がれる優れた思想から学ぶことは多いはずです。
この機会にぜひ手に取ってみることをおすすめいたします。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございます^_^
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